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制服戦鬼_1

プロローグ

かつて日本には、「結界の巫女」と呼ばれる特別な少女たちがいた。
彼女らは「純真」「成長」「希望」を象徴し、
その力で異界の存在から人々を守るために結界を張っていた。
しかし、時代の流れと共にその存在は伝説となり、巫女たちの力も忘れ去られていった。

ある夜、日本全国で多くの女子校生たちが、全く同じ夢を見た。
制服姿で、「鬼」のような異形の怪物と戦う夢。
それはあまりにも鮮明で、恐怖と使命感が入り混じった感覚が、彼女たちの心に深く刻まれることになる。
目覚めてもその感覚は消えず、少女らは自分たちが人類の危機に立ち向かう唯一の存在なのではという、
共通した意識を持つようになった。

日本全国で、全く同じ夢見る者たちがいる。
しかもそれは〇〇代の少女のみ。
このオカルトめいた出来事は、まずはSNS上で話題となり、
次第に他メディアでも取り上げられる様になっていった。

そんなある日、突如として「異界」から日本各地に「鬼」のような怪物たちが出現する。
鬼たちは人間の負の感情をエネルギーとし、摂取することで力を得る。
現代社会において、都市のストレスや不安が増す中で、鬼たちはその力を蓄え続けていた。
そして「結界の巫女」の存在が忘れ去られ、結界が弱くなっていた今、
各都市に現れた鬼たちは、「食料」と見なして人々を襲った。

もちろん人間側も、武力をもって抵抗した。
しかし警察や自衛隊、在日米軍でさえも鬼たちには歯が立たなかった。
鬼たちは「隔斷壁(かくだんへき)」という特殊な結界を持ち、
通常の武器や兵器では一切のダメージを与えることができないのだ。

いくつもの都市が壊滅的な被害を受ける中、夢を見た少女たちは、自分たちの運命を理解した。
彼女たちは古代の「結界の巫女」の末裔。
そして現代においては「制服」が「純真」「成長」「希望」の象徴であり、
力の源となる特別なアイテムであった。
制服を着た彼女たち、「制服の巫女」だけが、鬼の持つ隔斷壁を貫き、鬼を「滅する」ことができる。

少女らは日本各地で力を合わせ、愛する者たちを守るために戦い始める。
鬼たちは現代に「結界の巫女」が存在するとは思っていなかったため、一時は彼女たちに圧倒された。
しかし、鬼たちは気づくことになる。
「制服」が彼女らの力の源であることを。

古代の結界の巫女たちは、鬼たちとは深い因縁があった。
巫女たちの力により、異界に封じ込められていた鬼たちは、
彼女らに対する強い恨みを抱き続けていたが、それと同時にその力を怖れ、欲してもいた。
やがて鬼たちは巫女の末裔と「交配」し、種族としての力を増幅させようと企むようになる。

鬼たちはまず制服の破壊を試み、失敗して殺してしまった際には、そのまま喰ってしまう。
しかし上手く制服だけを破くことができた場合は、彼女たちを孕ませ、強い鬼の子を産ませようとした。
異界の鬼と人間の巫女の間に子が生まれることは稀だったが、鬼たちはその僅かな可能性に執着したのだ。

都市での混乱が続く中、制服の巫女たちは使命を果たすべく戦い続けた。
古代の結界の巫女たちの因縁を背負い、現代の希望となるために。

だが、鬼に対抗する力を持たない多くの者たちは、
少女たちの勝利を願い、ただ彼女らを見守ることしか出来ない。

少女たちが敗れ喰われる、残酷な最期を。
抵抗虚しく鬼たちに輪◯される、無惨な姿を。

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※stable diffusionで画像を生成しています。

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